2022.2.12
薄口スパナで解決!FORCE製車椅子キャスター交換を行いました(第18回車椅子x工具整備日記)POSTED BY イスバスギョートク
こんにちは!
ファクトリーギア博多店のイスバスギョートクです。
イスバスとは??
先日の東京パラリンピックでもあった車いすバスケの愛称の一つのことです。
現在障害者の方だけでなく健常者プレーヤーも多く競技に参加しています。
なぜこの車椅子と工具を合わせたブログを書いているかというと、
もともとわたくしは学生時代にこのスポーツに出会い、選手として参加していました。
その中で接触も多く車椅子へのダメージも多い競技の一つです。
そして自分の車いすは自分で整備をしていましたが、知識も技術もなかった当時とても苦労しました。
そこでこのブログが誰かの参考になればと思い書いています。
下記バックナンバーです。
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第15回ベルトを取り付けるためにステー取り付けにおススメ工具紹介
第17回タイヤが外れやすい方にみて欲しい!外れにくくする対策
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今回は先日調整していたFORCE製の車椅子のキャスター交換を行いました。
目視の段階でかなり汚れていてたので試乗してみると
軽く転がるはずが回転性能が悪くブレーキになっていました。
では早速分解を行っていきます!
まずは今回使う工具をご紹介!
・4mmのHEXビットソケット
・ラチェットハンドル
・10mmの薄口スパナ←今回この工具がないとキャスターを外すことができません。
理由はFORCE製車椅子のキャスターフォークは他社と構造が違います。
通常はボルトナットで挟み込むようなイメージですが
FORCE製のフォークはネジを両サイドから締めこむようになっており、
内側のカラー(スペーサー)が薄型のナットになっています。
ですので薄口のスパナで抑えることができなければネジを外せません。
通常のコンビレンチと厚さを比べてみました
薄口スパナ(DNSS-0810)…厚み約2.5mm
コンビレンチ(DNC-10A)…厚み約5.5mm
さてそれでは作業です!
作業は簡単!
このように薄口スパナでキャスターの横にあるカラー薄口のスパナを差み、
ネジを回していくだけです。
そうすることでキャスターがゴロっと取れます。
今回はキャスターもベアリングも交換するので清掃作業はなしです。
しかしカラーだけ再利用するのでカラーを外してみると
こんなにもゴミが・・・
ベアリング内にも髪の毛が入り込んでいたので
これのごみが原因で回転性能が大幅に落ちていたと思われます。
持ち主に話を聞くとネジを回したことはあるけどなぜかうまく外せなかったとの事。
カラーがナットになっていることを伝えると知らなかった!
とびっくりしていました。
FORCE製車椅子を使用されている方!ぜひキャスター掃除にチャレンジしてみてはいかがでしょうか⁇
乗り心地も変わります!
また薄口スパナをお探しの方も是非お問い合わせください!