こんにちは!
ファクトリーギア博多店のイスバスギョートクです。

 

イスバスとは??
先日の東京パラリンピックでもあった車いすバスケの愛称の一つのことです。
現在障害者の方だけでなく健常者プレーヤーも多く競技に参加しています。

 

なぜこの車椅子と工具を合わせたブログを書いているかというと、
もともとわたくしは学生時代にこのスポーツに出会い、選手として参加していました。
その中で接触も多く車椅子へのダメージも多い競技の一つです。
そして自分の車いすは自分で整備をしていましたが、知識も技術もなかった当時とても苦労しました。
そこでこのブログが誰かの参考になればと思い書いています。

下記バックナンバーです。

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第1回タイヤ交換してみた

第2回お気に入りニッパーのご紹介

第3回汗をかいても滑りにくいドライバーのご紹介

第4回使ってよかったバックのご紹介

第5回いざというときにとっても助かるテープのご紹介

第6回これ1本は絶対持っていた方がいいと思った工具のご紹介

第7回古くなったステッカーをはがしてみた

第8回ボディを手で磨いてみた

第9回ボディを電動工具で磨いてみた

第10回ハンドリムの間隔調節をしました

第11回今狙っている工具3選

第12回タイヤと車体までの幅を変更

第13回年末年始の大掃除に大助かりアイテム3選

第14回車に持っていると大助かりライトのご紹介

第15回ベルトを取り付けるためにステー取り付けにおススメ工具紹介

第16回キャスター&ベアリング交換をしました

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今回はチームメイトに起こった事象に対して対応してみました!

それは使用している競技用の車いすのタイヤが外れてしまうというという事でした


 

車椅子のタイヤは車軸(シャフト)で本体に差し込む構造になっているものが多くあります。

競技用の車いすは基本的にこのような構造だと思います。

 

軸の長さがあっていないなときに現れる症状として下記のようなものがあります。

・しっかり軸がはまっており、抜けることがないがタイヤがぐらつく
↑こちらは軸が長すぎるもしくは軸が曲がっている

・軸がはまってそうだが、タイヤに横の力がかかったときに外れてしまう
↑こちらは軸が短すぎるもしくは軸が曲がっている

 

どちらにも共通して言えることとして軸が曲がってしまうと修正できないため
そのものを交換することになります。


 

それでは作業を行います!
今回は軸が抜けてしまうという症状でした。
普段激しい動きをする選手ではないため軸が短いのかなと予想し作業開始です。

まず今回使用する工具はこちら!

今回使用する工具は写真にある2つだけです

〇KNIPEX プライヤーレンチ(8601-180SB)
〇アサヒ ライツールコンビ 12mm(LCW0012)
この2つを使用して調整していきます!

 

作業方法は簡単!2か所をおさえて回すだけ!

まずは先端のフラットな部分に12mmのコンビを差込みます。

そして根元の黒いキャップのところにあるナットをプライヤーレンチを使用して掴みます。

イメージは下の写真のようになります。

 

私はプライヤーレンチで固定して先端のコンビレンチを動かすほうがしやすいため
この方法で調整しています。
モンキーレンチでもできる作業ではありますがプライヤーレンチのほうが
しっかり固定できる安心感よりプライヤーレンチを使用しております。

車軸をちょうどの長さで合わせているガタつきもなくいいのですが
気温の変化やちょっとした曲りなどでずれる可能性があるので
この調整方法は覚えておいたほうがいいです。

本日は以上です。