ツボサン渾身の“ステンレス用ヤスリ”──CANIBA、ついに登場!
2025/11/20
こんにちは、工具屋てっちゃんです。
今日はちょっとマニアック…いや、かなり“唯一無二”な工具をご紹介します。
その名も ツボサン「CANIBA(カリバ)」ステンレス用ヤスリ。
「ステンレス用?」
「普通のヤスリでステンレス削ってるよ!」
ですよね。。。たしかに通常のヤスリでもステンレスは削れます。
しかし!
ステンレスを扱う現場って、実は “鉄を嫌う場所” であることが多いんです。
食品・飲料工場や医療・製薬分野、科学プラント、海水環境など――
“異物混入NG”“腐食NG”“鉄粉NG”という厳しい条件が当たり前。
そんな現場で鉄製のヤスリを使うのはどうなんだろう?
という必然から、このCANIBAは生まれました。
ステンレス製ヤスリは“業界初”。ツボサンだから実現できた一本。
製造したのは、あの ブライト900 でおなじみのツボサン。
ヤスリに関しては国内トップクラスの技術を持つメーカーです。

今回のCANIBAに採用された素材は SUS420J2。
ステンレスの中でも焼入れが可能で、工具としての硬度と耐久性を両立できる特殊鋼です。
「ステンレスは柔らかい」「刃が立たない」
なんてイメージがあるかもしれませんが、ツボサンの技術でしっかり“ヤスリ刃”に。
しかも、見た目はステンレスっぽくない落ち着いた色合いですが、正真正銘のステンレス。
ヤスリメーカー各社を見回しても、ステンレス製そのものは業界で初とのこと。
唯一無二の存在感を放っています。
“ステンレスでステンレスを削る”──名前の由来はまさかの…?
この「CANIBA」という名前。
なんと “cannibal(共食い)=カニバリズム” が語源なのだとか。
ステンレス製のヤスリでステンレスを削る。
まさに共食い。

ツボサンさんの遊び心と職人気質が混ざった、なんとも印象的なネーミングです。
このヤスリが真価を発揮する現場
CANIBAが活躍するのは、まさに以下のような場所です:
● 食品・飲料工場
ステンレス製品ばかりの現場。鉄粉なんてもってのほか。
工具そのものもステンレスが必須。
● 医療・製薬分野
クリーンさは最大の武器。錆びない・汚れにくい工具は信頼の基盤。
● 化学プラント・石油化学
腐食のリスクが常につきまとう環境。ステンレスの耐食性が効く。
● 船舶・海洋環境
塩気との戦い=錆との戦い。ステンレス製の工具は非常に相性がいい。
● どうしても“ステンレスしか使えない現場”
最終的にはここに尽きます。
「鉄製は絶対ダメ」と言われる現場に、初めて明確な選択肢が登場したわけです。
ラインナップは平ヤスリの2タイプ
現在発売されているのは、どちらも扱いやすい“平ヤスリ”の2種類。

■ CANIBA 平 5本組タイプ(NO.CBHI-005)
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全長:215mm
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使い慣れたサイズ、一般的な大きさのヤスリです。
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使い分けたい現場向け
■ CANIBA 平 木柄付き(NO.CBHI-200)
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ヤスリ長:175mm
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手に馴染む木柄仕様
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広い面を作業するならこちら
用途に合わせて選べる、シンプルかつ実用的な構成です。
まとめ:ステンレス現場に“待望の選択肢”。それがCANIBA。
今まで“仕方なく鉄製のヤスリを使っていた”現場に、
やっと本命が登場した、そんな一本です。
工具は「使う環境で選ぶ」ことが何より大切。
CANIBAは、まさにその考え方に真っ向から応えてくれるヤスリです。
食品や医療の現場に限らず、腐食を避けたい環境、
どうしてもステンレスしか使えない作業に、ぜひ試してみてください。
ツボサンらしい職人魂と、しっかりとした技術力が詰まった一本です。