Ko-kenのデモキットで説明するソケット色々vol1
2019/03/07
締結を目的として初めて世にボルトを生み出したのは、レオナルド・ダ・ビンチだと言われています。彼の残したノートにはタップやダイスなどによるネジ加工の原理やねじ切り旋盤のスケッチもノートに残っていて、この頃、締結を目的としたネジが生まれたと言われています、西暦1500年前後のお話です。
それから時はたち、日本の種子島に流れ着いたポルトガル船から火縄銃を手に入れて、その火縄銃の火薬カスの掃除の為についていたねじの部品が、日本に入ってきた最初のネジと言われ、産業革命や戦争などいいろんな出来事を経て、ねじの規格が出来て、本田宗一郎がプラスのネジを日本に初めて持ち込んだなど、色々なことがありまして、省スペース・軽量化・生産効率・コストダウン、などなど企業側の色々な要望に応えて、現在では、いろんな形状のボルトがたくさんあります。ほんとたくさんあります。
ということは、それらを回す工具もたくさん必要になる訳ででして、似たようなボルトに似たような工具など、紛らわしいモノもあったりしますので、日本を代表する、ソケット専門メーカーのコーケンさんのデモキットを使って、現在規格品として世に出回っているボルトに対して、それに合うソケットを初回しようと思います。
って前説が長すぎてすみません。。。
これがそのキットですが、一つ一つ説明していると、とてつもなく長くなるので、今回はここ
ここのボルトに合うソケットを紹介します。
左の2種類のボルト、トルクスねじなんですが、実は同じトルクスの規格で高さとテーパーのところが違うだけなんです。
同じトルクスでも形が違うから同じというのも何ですが、6つの山の形状は一緒なんです。でも高さが違うので、形が違って違うボルトに見えてしまいます。。。
それに合わせて、ソケットもザグリが深いのと浅いのとで違ってきます。
ね、何で同じボルトなのに高さを帰るんだ?って思われるかもしれませんが、低くなることで省スペース化に対応、材料も減り、軽量化とコストダウンに繋がるわけですね。
細かいことですが、これが車1台に何本も使われて、それが何百万台ともなれば、大きな差になる訳なんですね。
これもややこしい〜!
ボルトは似てますよね、こうして2種類並んでいるから違うのがわかりますが、これが1種類だけあったら、何ボルト?って湧かないのが普通です。
ソケットも当然違います。でもこのソケットを見ると、もう全く違うのがわかりますよね、だからボルトもよ〜く見ればわかるかな?わからないかな?もしわからない時は写メや粘土で形を型どってお店に来てくれると助かります。
と、文章で説明すると大変なので動画も撮りました。よかったらこちらをご覧ください。
これ全部を動画で一度に説明したらきっと30分以上かかると思うので今回は動画でも1/4だけ紹介させて頂きました。
また続きはおいおい紹介しますね。
いろんなボルトがあります、でもそれにはそれぞれ合う工具がありますので、ちゃんと合った工具で回してくださいね。わからない時は無茶をする前に工具屋さんにご相談ください。