ニッパーのメンテナンス
こんにちは、工具屋てっちゃんことファクトリーギアの澤山です。
工具のメンテナンスに付いて聞かれる事があります、基本的には使ってあげる事が一番なんですが、使う頻度が少ない工具もありますし、そもそも工具自体を使う頻度が少ない方もいらっしゃいますよね。
また、業界によっても違います。
例えばラチェットハンドルはオートモーティブの業界では一番使うと言っても過言ではない位よく使いますが、ニッパーとなるとそれに比べたら使わない方です。
でも、車の整備ではなくなくセキュリティーを付けたりする内装関連のお仕事の方は、ニッパーの方がよく使うでしょうし、電気工事関連の方もそうですよね。
と、お仕事によっても違いますが、今日はニッパーやペンチなどプライヤーなどのメンテナンスについて紹介します。
ニッパーは特に刃の部分が消耗して来ますが、これは正直どうしようもありません、研ぎ直しはちょっと無理です。
正確に言えばメーカーさんに頼めば出来るかもしれませんが、買い直した方が安いです。
ニッパーなどプライヤー類は、なくては困る工具でもありますが、専門職以外では、比較的使う頻度が少ない工具の一つでもあり、特にヒンジの部分が錆びたりして開きが悪くなるケースがあります。
なので、定期的に油のお風呂に漬けてあげるといいですね。
こんな感じでヒンジのところがちゃんとつかる様にしてあげましょう。
こうして丸一日漬けると動きが結構よくなりますよ、以前も新品なのに動きに悪かったニッパーがこれで生まれ変わったかの様に動きがスムースになりました。
この時はナスカルブというちょっといいオイルを使いました、オイルは何でもいいですが浸透性が高いオイルがいいですね。
ただ、このヒンジの部分からオイルがにじみ出て来るのを嫌う方もいらっしゃいます。でもこの部分はメッキをする訳にも行かずサビ易い場所なのでオイルをいれて錆び止めと動き易くしてあげないといけないのです。
キレイなオイルに漬けてあげると、ヒンジからにじみ出て来るオイルも透明でキレイです。
ニッパーやペンチなど動きが軽い方がいいという方が多いです、動きが軽いというとはカシメが甘い可能性もあり、それはガタ付きにも繋がります、難しいところですね。
ちょっと動きが固めなのをオイルに漬けて動きをスムースにした方がいいのかもしれませんね。
ニッパーのメンテナンス、工具箱の中で動きが悪くなって使っていなかったプライヤー類は、オイルに漬けてあげると動きがスムースになりますので、是非、生き返らせてあげて下さい。