サビ取りから仕上げまで!五万石スティックが便利な理由
2025/09/28
こんにちは!工具屋てっちゃんです。
今日は僕の地元・愛知県にあります岡崎市の オカスギさん のゴム砥石、「五万石スティック」 をご紹介します。
「五万石」という名前は、岡崎に伝わる民謡 『岡崎五万石』 に由来しているとのこと、
江戸時代に徳川家康の誕生地として栄えた岡崎藩の繁栄を歌ったものだそうです。
そんな歴史と文化にちなんだ名前を持つ工具というだけで、ちょっと誇らしいですよね。
100万石とかではなく5万石とした所が謙虚でいいな、と思います。
ゴムだからこそできる研磨
「五万石スティック」の最大の特徴は、ゴムの中に砥粒が練り込まれている点です。
普通のヤスリや砥石だと、相手の表面をゴリゴリ削ってしまいがちですが、このゴム砥石はしなやかさがあるので、相手を傷つけすぎずに仕上げやサビ取りができるんです。
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金属の仕上げ磨き
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サビ落とし
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焼け取り(ヤケ取り)
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酸化被膜の除去
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微細な面取り
など、仕上げ作業にピッタリ。
しかもゴムなので、凹凸のある面にもピタッと馴染んで研磨できるのが大きな魅力です。
スティック構造が秀逸!
このゴム砥石、単なる棒ではありません。
高低2種類の角度にベント(曲げ加工)されたアルミスティックの先端に取り付けられていて、これが絶妙なんです。
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平面にはしっかり面を当てられる
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ゴム砥石がスティックからはみ出しているので、横の面も使える
つまり「先端だけ」「横面だけ」と使い分けでき、工具本体をあちこち動かさなくても狙った面を当てられるんです。
細かい部分の仕上げや角の調整にすごく便利。
自分好みに加工できる
もうひとつユニークなのが、ゴムをカッターで削って形を作れること。
例えば、細い隙間を磨きたいときは先端を尖らせる、広い面を仕上げたいときは平らに整えるなど、自分の用途に合わせてカスタマイズできます。
ゴム素材だからこそできる“加工性”も、この製品の大きな魅力です。
幅広い用途と素材対応力
「五万石スティック」が対応できるのは金属だけではありません。
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金属(アルミ、ステンレスなど)
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木材
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陶器
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ガラス
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タイル
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紙やプラスチック(一部)
といった、実に多彩な素材に使えます。
例えば:
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ステンレスの酸化被膜取り
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刃先のピッチング(小さな欠け)取り
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ワイヤーカット加工後の仕上げ
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木工での微細な面取り
など、現場でもDIYでも大活躍します。
番手とファクトリーギア限定セット
粒度は #46, #80, #120, #220, #320, #500 の6種類。
粗削りから仕上げまで対応可能です。
今回、ファクトリーギアではオリジナルのセットとして
#80, #120, #220, #320, #500 を組み合わせた特別パックを発売しました。
これさえあれば、錆び落としから鏡面の前仕上げまで、幅広くカバーできます。
まとめ
オカスギの 五万石スティック は、
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ゴム砥石ならではの“優しい研磨”
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アルミスティックで狙った面に当てやすい構造
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ゴムを削って形を自由に変えられる加工性
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多彩な素材に対応できる汎用性
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番手豊富で用途に合わせて選べる実用性
と、地元・岡崎の技術と歴史を感じさせる一本です。
「研磨=削りすぎが怖い」という方にこそ使ってほしい、頼れる仕上げ工具。
ぜひ一度、この“地元発の名品”を試してみてください!