科学が生んだX構造!NEPROS NBR390Xを改めてご紹介
2025/10/12
こんにちは!工具屋てっちゃんです。
今日は、NEPROS(ネプロス)の新しいラチェットハンドル NBR390X をご紹介します。と言っても、すでに新商品でありませんが、ソケットがなかなか発売されず、こちらの存在も忘れられているかともいまして、今一度nepros nextを思い出して欲しくて、紹介します。
トポロジー最適化から生まれたX構造
まずこのラチェットの最大のポイントは、独特の X字のスリット構造。
これを生み出したのが、KTCが採用した 「トポロジー最適化」 という技術です。
「トポロジー最適化って何?」という方のために簡単に説明すると――
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設計者の経験や勘に頼るのではなく
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力学的・数学的な根拠に基づいて
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構造物の最適な形状を自動的に導き出す手法
つまり「剛性を落とさずに、余分な部分をそぎ落とす」ことが可能になる設計方法なんです。
これまで工具の設計にこうした最先端の構造最適化を取り入れることはなかなか難しかったのですが、そこに挑戦して生まれたのがこのNBR390X。
見た目にインパクトがあるだけじゃなく、しっかりと科学的根拠のある“強くて軽い”設計なんです。
90ギアで精密な作業が可能
もちろん、ラチェットとしての基本性能も抜かりなし。内部は 90ギア(送り角4°) を採用しています。
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狭いスペースでも小さな振り幅で回せる
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ギアの噛み合いが滑らかで気持ちいい
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精密作業から本格的なトルク作業まで幅広く対応
「工具はやっぱり使いやすさが第一」という方にも、十分に納得いただけるスペックです。
デザインと実用性の融合
手に取ってみると、まず「おぉ!」と感じるのがその軽さと握りやすさ。
X構造の抜き形状が単なるデザインではなく、手にフィットして操作性を高める効果も持っています。さらに、ネプロスらしい美しい仕上げや、手に伝わる剛性感は健在。
「これはカッコいいだけじゃなく、実際に使って良い」と思える一本です。
まとめ
NEPROS NBR390Xは、
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トポロジー最適化によって誕生したX構造
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剛性を落とさずに余分を削ぎ落とした軽量設計
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90ギア(送り角4°)の精密さ
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ネプロスらしい美しい仕上げと剛性感
を兼ね備えた、まさに次世代ラチェット。
これまでのラチェットに「見た目のインパクト」と「科学的な根拠による性能」を両立させた、他にない一本です。
そのうちソケット類も発売されるので、ぜひ店頭でその“X構造”を手に取って体感してみてください。
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ネプロス neXT 9.5sq.ラチェットハンドル NBR390X