HOW TO 2017.9.1
ご存知ですか?『トルクスプラス』POSTED BY いえむ~
こんにちは。ファクトリーギア柏店のいえむ~です。
突然ですが、こんな形のネジを見たことはあるでしょうか?
『トルクス』だと思ったあなた!
非常に惜しいです。
実はこれ、『トルクスプラス(TORX Plus)』という規格なんです。
普通のトルクスと同じ、アメリカのAcument社によって開発されました。
普通のトルクスよりはかなり登場頻度は低いですが、エンジン回りなどでまれに使われています。
見比べると、普通のトルクスよりも角が丸みを帯びた形状になっています。(左が普通のトルクス、右がトルクスプラス)
トルクスがカムアウトを防止するネジであることは前回の記事で説明しましたが、
トルクスプラスはそれに加え、角が丸いことでネジと工具の接点にかかる応力が分散されるので、
耐久性が高い、つまり、より割れたりなめたりしにくくなっています。
IP型
ネジが凹、工具が凸になっているタイプです。
ファクトリーギア柏店では、ko-kenのソケットを在庫しています。
ネジの寸法はこのようになっています。
EP型
ネジが凸、工具が凹になっているタイプです。
ko-kenから1/2SQのソケットがラインナップされています。
ネジの寸法はこのようになっています。
いじり止め IPR型
普通のトルクスのいじり止めは、トルクスにそのまま穴が開いたようになっていますが、
トルクスプラスは形状自体が異なっており、5枚羽に穴が開いた形です。
より「いじりにくくなった」仕組みと言えるでしょう。
ネジの寸法はこちらの通りです。
注意!トルクスプラスではありません!
こちらはトルクスやトルクスプラスに非常に似ていますが、これはRibe CVという規格。
角ばった形状になっています。イタリア車などで使用されているそうです。
正しい工具を使わなければ、工具を破損したりネジをなめてしまう原因となってしまいます。
ファクトリーギアでは、今回紹介したトルクスプラスなど、様々な特殊なネジ用の工具の取扱いがございますので、
お困りの際は是非お気軽にご相談ください!
~おまけ~
ko-kenのZEALシリーズのラチェットにもトルクスプラスのネジが使用されており、
なんとメーカーから専用のドライバーも出ています。
ZEALのラチェットをメンテナンスする際は、ご注意下さい!