Ko-kenのZ-EALに12角はありません!
こんにちは、工具屋てっちゃんことファクトリーギアの澤山です。
今日はお店でよく聞かれる質問にお答えします
『Ko-kenのZ-EALに12角はありません!』
Ko-kenの人気シリーズ「Z-EAL 」
今年に入って1/2sqのシリーズが発売されて、1/4sq・3/8sqと一般的によく使う差込み角のソケットシリーズが揃いました。
でも、ソケットって普通6角と12角があります。
だから、お客さんからもよく聞かれるんです「Z-EALの12角ってないですか?」って・・・
Z-EALを好んでいるからこそ聞いてくれるのですが、Z-EALのそもそものコンセプトを知れば、12角が無いも理解して頂けると思います
奥の2つは通常のKo-kenのソケットで手前がZ-EALです。
そもそもZ-EALはオートモーティブの業界に向けて作られたシリーズです。
狭い作業環境で使える様にソケットは低くコンパクトにそして、外径の細さ(薄肉)にも拘っいて、上の写真の10mmのソケットでも、写真手前のZ-EALの方が外径では0.5mmコンパクトに、高さでは6mmも低くなっているんです。
と、これだけではありません。
ソケットは舐めないソケットにする為にソケット内側の開口二面幅は、DIN/ISO規格よりも狭い範囲に設定して、Ko-kenの冷間鍛造技術で高精度な開口寸法にしてあります。
カタログには舐めないソケットなどとは書いてありませんが、汎用ソケットとは違い、クリアランスを狭くしてより舐めにくいソケットに拘ったのです。
もう、12角のソケットが無いのはわかりますよね、12角が舐めるという訳ではないのですが、多少舐めかかったボルトでも舐めずに使うとなれば6角に拘りたいですよね。
しかも汎用ソケットも通常品であります、Z-EALはよりオートモーティブに特化したシリーズということで、12角がよければ汎用のソケットを使えばいいのです。
Z-EALの良さを知ってくれて12角ないですか?って聞いてくれるのはメーカーさんもとっても嬉しいと思います。
メーカーさんの中でもいろいろと議論はされている様ですが、現在はコンセプトからずれる為、12角はありません、作りません!
という事でした。
でも、こういうしっかりしたポリシーを持っているKo-kenさんが僕は好きです。
ラチェットだって多ギアが主流の工具業界でも、空転トルクをより軽くを目指し、そして、多ギアにすると構造上の問題から切り替えレバーのON・OFFが逆になり、今までKo-kenのラチェットを使ってくれている人が困惑するから・・・と、お客さんの方をしっかり見ています。
売れるから、売れそうだから作るのではなく、いい物の価値を伝えて売って行こうとするKo-kenさんを僕は応援したいです。
あっ、豊橋店にはZ-EALいっぱいあります。