ラジオペンチの様なペンチ、愛称は「カジキ」
2016/07/03
こんにちは、工具屋てっちゃんことファクトリーギアの澤山です。
この春から秋に向けてPBやKNIPEXの新商品が入って来ますよ〜!
で、先日いち早く入荷したKNIPEXのちょっと変わった形のプライヤーを紹介します。
一見、ペンチに見えますよね。
でもね、先端がちょっと細くなっていて、ラジオペンチとペンチを足して2で割ったようなプライヤーなんです。
商品名もそのまんまで、ニードルノーズペンチ、愛称は「カジキ」
カジキマグロのカジキです、この由来は聞いていませんが、プライヤーの口を見て何となく分かる様な気がします。後ほど動画でも紹介していますので、ご覧下さい。
ペンチでも細かい作業をしたい
さて、今までありそうでなかったこの形のプライヤーなんですが、よく考えると、ペンチを使っていて、細かいところを掴もうとして先端の角を使って掴んだ事ありませんか?
ペンチの先端は幅広だから細かい作業には不向き、でも、ラジオペンチよりもしっかりと力を掛けて掴みたい、そう思って角で掴んだ事のある人もいらっしゃるのでは?
まさにそんな方に向けた商品なんです。
写真上が、そのニードルノーズペンチなんですがラジオペンチと並べてみるとちょっと小ぶりですよね、そうなんです。全長は145mmのワンサイズ、でも細かい作業向けですからこれくらいが丁度いいのでは?
先端はラジオペンチみたいですが、カッター部はペンチです。
このプライラーはその形が特徴の一つ。
掴み面もKNIPEXならではの拘りがあります。
この掴み面もちょっと変わっているんです。
例えばちょっと厚い板を掴むとします、普通のプライヤーですと掴み面はストレートと言うか平面ですよね。
ですから、対象物の角を点で掴む様になってしまい、しっかりと掴む事が出来ません。
経験ありませんか?これはペンチでもラジオペンチでも一緒ですよね。
これではしっかり掴む事が出来ません。。。
この掴み面を工夫したのが今日紹介するKNIPEXのニードルノーズペンチなんです。
早速、同じワークを掴んだ写真をご覧下さい。
この写真でいう上あごの面は平面でワークに2点で接しています。
下あごの面はRになっているので、Rが上手い事当たり、上の2点と下から1点で合計3点で接する様な構造になっています。
だから、しっかり掴む事が出来ます。
普通のプライヤーには出来ないことです。
で、この形、角があるカジキマグロの角と、Rの下あごが口でなんとなくカジキマグロに見えるのは僕だけでしょうか・・・?
そんな事も踏まえて動画を撮りましたのでよかったらご覧下さい。
どうですか?
ちょっと面白いプライヤーでしょ。
これは、この春に入荷したばかりのピカピアの新商品です。
先端がラジオペンチみたいなのがポイント
実は、他にもこの様な3点保持のペンチはあります。
以前、Wihaのペンチで同じ様な3点保持のペンチを紹介させて頂きました。
その記事はこちら「ペンチだって3点支持でしっかり保持します!」
でも、Wihaはペンチです。先端もペンチですから、更にしっかり掴みたいときはWihaのペンチでもいいですが、今回紹介したKNIPEXは先端がラジオペンチの様に細くて、細かい作業も出来て3点でしっかり保持するというところがポイントのペンチです。
ペンチの角でワークを掴んだ事がある様な方、ラジオペンチで掴む力に不満を持っていた方などに是非使って頂きたいペンチです。
今回入荷したのはコンフォートグリップですが、他にもスタンダードのグリップもありますよ。