古い車を乗って来てくれたお客さんを見て思った事
こんにちは、工具屋てっちゃんことファクトリーギアの澤山です。
先日の話です。
ちょっと聞き慣れない車の排気音がしました、マフラーを代えた今の車の排気音でもなく、いかにも古い車の排気音に僕の耳は反応しました。
駐車場を見るとやっぱり!
僕が子供の頃に走っていた様な車がお店の駐車場に入って来ました。
古いトヨタ車です。
僕も正直なんていう車か分かりませんでした。
でも、古い車だと言うのは分かります。
思わず、駐車場に出て行くと、降りて来たのは若い青年です。
「渋い車ですね~、お客さんのですか?」と聞くと
お客さんは「ハイ」
なんという車かと聞くと、「1971年製のコロナmarkⅡ」だそうです。
しかも、初心者マークが付いていました!
車の免許を取って初めて乗る車にしては、かなり個性的なので、この車を選んだ理由を聞くと、お父さんの影響だそうです。
お父さんも古い車が好きで、大事に乗っているそうです(何に乗っているのか?は聞くの忘れました)
それを子供の頃から見ていて、自分も将来そんな古い車に乗りたかったそうで、お父さんとツーリングに行くのが夢だったそうです。
そして、免許を取ると父親の知り合いを通じて、フルレストアしてあるこの車を購入したそうです。
その夢が叶ったお客さんがニコニコしながら言うんです。
「お父さんと一緒にツーリングに行くのが楽しいんです」って・・・。
いや~、羨ましい。
車も羨ましいけど、僕にはそんな親子関係がとっても羨ましく思いました。
僕にも父親がいますが、そんな関係ではありません。
そんな関係に憧れもあります。
自分が出来ていない分、せめて、僕は自分の子供とはそんな関係になりたいと思って自分の子供とは接しています、そんな親子の思い出の物ができたらいいな~と羨ましかったです。
そのお客さんは、お父さんの事やこの車の事を話している時のキラキラした目がほんと素敵でした。
僕は、古いものが好きです。
いい物を長く大事に使って、こんな風にして親子の思い出が染み込んで行くって、いいな~って思います。
自分の父親との間には、そんな思い出の物がないので、特にそう思います。
自分も父親とは本当は仲良くしたいのだと思います。
でも、子供の頃に受けて来た事にどうしても引っかかりがあり、それを聞けずに、自分で心を閉ざして自分の気持も話せていなかったんですが、こんど父親と話す時間を作りました。初めてです。
お酒を飲まず、昼間じっくり話してみます。
関係が修復出来るのか?溝が深まるのか?分からないけど、自分の気持を話して、父親の気持も聞いてみたい。。。
人それぞれ、いろいろな親子関係がありますが、嫌な思い出をもったままこれからの人生を歩みたくないですしね。