店舗ブログ 2017.7.13
どちらのがいいですか?POSTED BY らいらい
こんにちは!
DEENの工具セットの魅力のひとつでソケットを6角と12角どちらかを選ぶ事が出来ます。
その時の質問で「6角と12角どちらのがいいですか?」とよく聞かれます。
その答えとして「時と場合によりますね~(笑)」とさらに困らせて、なぜか説明した後に「〇角にする!」とすっきりして購入してもらうことに喜びを感じるさいたま店のらいらいです。
本日は冒頭でお話ししたソケットの6角と12角どちらを選んだ方がいいのか決断しやすいように説明します。
まず、「12角」ですが、上の写真でも分かるように六角形がふたつ互い違いに重なっています。六角の対象物にひとつの六角形状で差し込むのとふたつの六角形状で差し込むのなら、ふたつの方が簡単に差し込むことができるというわけです。ですから、六角の向きを気にせずに差し込んでも比較的楽に差し込める分、12角の方が使いやすいということになります。
ただ、スパナと違いラチェットと一緒に使うことの多いソケットの場合、ボルトに対して抜き差しする必要はほとんどなく、最初に差し込むだけですのであまり影響はないと思います。
(ちなみにですがスパナでも抜き差ししないで回せる物もあります。)
では強度面ではどうでしょう。意外と知られていませんが、実は6角と12角の強さは同じなんです。ぱっと見た感じでは6角の方が強そうに見えるのですが、工具の強さは一番弱い所の強さ。つまり、ソケットを使用して力が加わった時に一番先に壊れる所の強さがその工具の強さになるのです。
そうすると、6角も12角も壊れるところはそれぞれの角の頂点部分であり、ソケットの中の最薄部分になります。ここの厚みは6角も12角も同じなので、強さは同じという結論になります。それなら、12角の方がいいのかというと、そうでない場合もあります。
それは、角が丸くなったような、なめかけたボルトを回す場合で、その場合は平面の多い6角の方が比較的なめにくくなります。
ですから、はじめに戻って「6角と12角って、どちらのがいいですか?」との問いには「時と場合によります(笑)」という回答になるのです(笑)
どちらかひとつを選ぶ場合は作業性を優先するか、もしもの時を優先するかがソケットを選ぶポイントとなると言えます。
ちなみに僕は6角を使っています。