2020.9.2
工具クイズ初級編の解答と解説~前半~POSTED BY
先日工具クイズ第2弾としまして初級編・中級編・上級編と3つのレベル別にファクトリーギアから工具クイズを出題しましたが、みなさんいかがでしたか?
今回はその初級編前半(第1問~第5問)の解答と解説です!
まだクイズを解いてないという方はぜひクイズにチャレンジしてから読んでくださいね!
それでは解答と解説です。
第1問 この形状は何と呼ばれる?
正解…ポジドライブ
プラスネジに羽が生えたようなこの形状はポジドライブと呼ばれています。
イギリスのEIS社が特許を持つネジに採用されている形状で、舐めにくいのが特徴です。
(写真左:ポジドライブネジ 右:プラスネジ)
一般的にはプラスドライバーはカムアウトといって、力を掛けて回すとドライバーがネジの溝から浮き上がりやすく、その時に舐めてしまうのですが、このポジドライブネジは浮き上がりにくくしっかりトルクを掛ける事が出来るというのが特徴です。
プラスネジと似ていますが、ポジドライブにはポジドライブのドライバーを使わないとネジ穴が舐めてしまうのでご注意!
イギリス発祥のネジなので、ヨーローッパ製品に多く見られるため、
ヨーロッパ製品のプラスネジを回すときはよく見て下さいね!
ポジドライブに対応した工具はファクトリーギアでも販売しておりますので、是非こちらもご覧ください。
第2問 2020年、日本の工具メーカーDEENは誕生してから何年?
正解…20年
DEENが生まれたのは2000年12月。
当時全国に3店舗しかなかったファクトリーギアが、新しいツールブランドを作るという挑戦は無謀なものと言われていました。
なぜなら単価が決して高くない工具を作るには膨大な発注ロットが必要で、わずか3店舗の販売で大量販売することは不可能だと思われたからです。
さらに、アメリカ、ドイツをはじめとする世界中の有名工具メーカーに触れている日本のユーザーの目は厳しく、目新しいものであっても、中途半端な工具はすぐに市場から淘汰されてしまいます。
シビアなユーザーの声をカタチにするには、製造過程で多くの手間をかけることが必要です。
しかし、その手間によって生み出されるDEENは、独特の感性と個性を持つ日本人にフィットした機能性と共に、日本らしい繊細な美しさを纏うようになりました。
DEENが、一般的な工具の流通経路を経由せず「ファクトリーギア」のショップを中心に販売しているのは、手間をかけたものでありながらリーズナブルな価格帯を目指いしているからだけではなく、新たに開発される工具はもちろん、既存の工具にもユーザーの声をいち早く反映させ、より独創的なカタチに進化するためのものでもあるのです。DEENは、工具ファンと共に、今も生まれ、進化し続けています。
そんなDEENは今年で20周年を迎えます。
記念すべき今年、20周年記念モデルの工具も登場しました。
ファクトリーギア各店、通販サイトからご購入いただけますので、
ぜひ一緒にDEEN20周年をお祝いしましょう!
第3問 USAGはどこの国のメーカー?
正解…イタリア
「USAG」は1926年にヘルマン・アモスというドイツの鍛冶職人によって創業され、イタリアの小さな工場からスタートしました。
グループの合併などを繰り返し、近年ではフェラーリやベネトンなどフォーミュラーチームのオフィシャルサプライヤーを担ってきました。
現在はドゥカティのテクニカルパートナーを務めています。
そんなUSAGの工具はこちらのブログでも紹介していますので、ぜひご覧ください!
ファクトリーギア公式通販サイトからもUSAGの工具がご購入いただけます。
第4問 とあるメーカのロゴの一部。どこのメーカー?
正解…KTC
全体のロゴがこちら。
日本を代表する総合工具メーカー京都機械工具株式会社。一般ユーザーからは、「KTC」と呼ばれるブランド工具として日本では抜群の知名度があります。クルマ・バイク・産業機械工場など、多くのプロフェッショナルメカニックの工具箱のなかには、必ずなにかひとつはKTCの工具が入っていることもあり、多くのユーザーが工具のクオリティーについて、いつしかKTCを基準に語るようになっているほどの工具ブランドです。
KTCの歴史などをこちらのブログで紹介していますので、興味のある方はぜひこちらもご覧ください!
またKTC の工具はファクトリーギア公式通販サイトからでもご購入いただけます。期間限定で通販限定の特価販売も行っておりますますのでぜひご利用ください!
第5問 工具に表記される「Cr-V」。どういう意味?
正解…クロムバナジウム合金
元素記号で「Cr」がクロム、「V」がバナジウウムを表しています。
それぞれの特徴として、クロムは鋼の耐食性・耐摩耗性を向上させ、バナジウウムは鋼の硬度や強度を増す特性があります。
鋼には炭素の含有量や添加されている元素により様々な種類があり、用途によって使い分けられています。
ポンチやたがねの様な衝撃を加えるものや、レンチ類などのように硬さと同時に粘り強さが求められるものにはクロムやバナジウムなどを添加した合金工具鋼が使われているのです。