HOW TO 2016.4.9
困った時のテスターの見比べ方POSTED BY 足立
【2016年4月最多アクセス記事】
こんにちは。本日ブログを担当させていただく博多店の足立です。
最近の趣味は専らスタバで読書。
先日も隣接しているTSUTAYAで物色していると気になる本を発見したのでまる1日かけて熟読。
その本が「テスターの使い方」です。
私、工具屋にも関わらず恥ずかしながらテスターは今まで少し苦手としていた分野でした。
ただ、この本を読んでからはすっかりテスターに魅了されております。
一見ややこしそうなテスターもポイントを押さえてみれば非常に興味深い工具でした。
そんな私が本日はテスターについて少しお話しさせていただきたいと思います。
◆内容
①「安いテスターと高いテスターは何が違うの?」
②「私が夢を感じた心躍るテスターのご紹介」
その前にテスターの基本的の部分からご説明いたします。
テスターとは測定機器の一種で、電圧や電流など測定する際に使用します。
マルチメーターと呼ばれることもありますね。
大きく分けて「デジタル」と「アナログ」の2種類があります。
それぞれの特徴は以下のとおり。
デジタルタイプ:見やすい、多機能など様々な面で優れておりに現在の主流タイプ。
アナログタイプ:針の動きによって細かな測定ができ、価格も比較的に安い。
本日は2種類の中から主流のデジタルタイプをフューチャーしていきたいと思います。
安いテスターと高いテスターは何が違うの?
私がテスターを苦手としていた理由のひとつが、
「機能が有り過ぎて結局どれが良いのか分からない。」でした。
テスターの仕様を見ると電圧・電流・抵抗・周波数・サンプリング数・カウント数などなど、
理科や数学が苦手な人にとっては頭を抱えてしまいそうな内容ですよね。
私と同じようにテスターの違いがよく分からない方もおられると思いますので、
テスターを見分ける3つのポイントをご紹介いたします。
①安全性・耐久性
テスターは使用方法を間違うと過大電流によって破損し、最悪の場合事故に繋がる可能性もあります。
そのためどれだけ安全性が高いのかというのは非常に大事な部分であり、
そこをどこまで対策しているのかで価格の差が生まれてきます。
「安全性なんてどうやって見分けるんだ」と疑問に思うところですが、
ここを見分けるポイントのひとつが「CEマーク」です。
この「CEマーク」とは、EUの規格で、基準を満たした機械につけられる信頼の証です。
イメージでいうと国際規格であるISOに近いものになります。
CEマークの存在を知らない方も多いと思うのですが、スマホについていたりと意外と身近な存在でもあります。
信頼あるテスターを選ぶ際はこのマークを是非チェックしてみてください。
②スペック(数値)の見比べ
値段の違いはスペックの違いからも生まれます。
安いものと高いもので違いが出やすい部分をピックアップしてご紹介いたします。
・より細かな数値まで測定するには「カウント数」をチェック
カウント数の数値が高ければ高いほど小数点以下の数値を細かく表示できるようになります。
4,000カウントが一般的で、それよりも高ければ高いほど高性能です。
・精度の高い測定を行うには「確度」をチェック
トルクレンチに精度があるように、テスターにも確度と呼ばれる精度を表す数値があります。
より精度を求める場合は確度の数値が低いものをお選びください。
③ファンクション(機能)の数
そして一番の違いはやはり機能です。
たくさんある機能の中でも是非チェックしていただきたいものをピックアップしてご紹介いたします。
①電流測定ができるかどうか
安価なテスターは電流値を測定できないものが意外と多いです。
最初に説明したとおり安全性がしっかりしていないと過大電流の危険があるためです。
②バーグラフの有無
液晶画面の一番下にある「・・・・・・・・・・・・・・→」がバーグラフ。
数値の増減に合わせてバーグラフも変動します。
これがあればデジタルタイプでもアナログタイプのように数値の変化を視覚で確認することができる便利な機能。
ついていないものが一般的ですので、必要な方は要注意です。
個人的には一番なんだかロマンを感じる機能ですね。
③オート電源OFF機能
一定の時間経つと自動で電源がOFFになる機能です。
この機能がないものは気がつけば電池がなくなって使えないといった事も起こりえます。
あると意外と便利な機能ですね。
まだまだ紹介したい便利な機能は山程あるのですが、
長くなりそうですのでここまでに。
そして最後に、私があまりの機能の充実っぷりにワクワクした夢のあるテスターをご紹介!
いろんなテスターメーカーのページを物色した中から選びました!
といきたかったのですが、
これもまた長くなりそうですので次回ご紹介させていただきます。
本日は長文にお付き合いいただきありがとうございました。
とある日、TSUTAYAで「油圧と空気圧」という本を見つけてしまいました。
工具関係者からするとなんともワクワクしてしまう名前ですよね。
機会があれば熱く語りたいと思います。