店舗ブログ 2019.3.16
スパナの表と裏の顔【通販工具ブログ】POSTED BY ジャンプマン
こんにちは!通販部の「ジャンプマン」こと中村がお送りします!
今回ご紹介するのは「ラチェットコンビネーションレンチ(のスパナ)」です。
先日「工具ブログ」にて、『スパナ部分の角度』についてご紹介しました。
こちらでは、スパナ部分が本体から15度の角度がついていることで回しやすくなっている事をご紹介しているのですが、広い工具の世界には例外も存在するのです!
WERA(ヴェラ) JOKER ラチェットメガネ10mm
オンラインストア販売価格¥2,770(税抜)
※価格は予告なしに変更する場合がございます。
オンラインストアはこちら→https://ec.f-gear.co.jp/category/WERA_WRENCH/4013288164360.html
角度が付いてなくても便利な理由
WERAのJORKERラチェットメガネシリーズは、元々ドライバーメーカーの同社が販売した従来のラチェットコンビネーションレンチにはない便利さを備えた意欲的なアイテムです。
先程ご紹介した通り、スパナ部分が本体に対し角度が付いておりません。
本来角度が付いていないと六角ボルトを回す際に(一定の向きからアクセスしようとすると)、60度分の振り幅が必要になってしまいます。その仕組みだとこちらのJORKERラチェットメガネレンチは使いづらいのでは?と思いますが、別の方法でこれを解決しているのです。
先程のスパナ部分の画像ではいわゆる六角形状になっていますが、裏返すとギザギザが増えております。この形状は12角のソケット形状と同じになっていることでそれぞれの角にボルトが30度ずつフィットします。つまりこの角を活用することで30度の振り幅でボルトを回していく事ができるのです!
実は一般的なスパナが表裏をひっくり返しながら30度の振り幅で使えるようになっているので、その必要がないJORKERラチェットメガネはスパナの進化系の一つと言えます。
スパナのさらなる秘密!
JORKERラチェットメガネのスパナにはまだ大きな機能が含まれています。
先程のスパナ部分の画像をもっと寄ってみました。
スパナ部分のは最初に説明したように表側が6角形状、裏側が12角形状という特殊な形状です。この角に注意してみると、12角の一部が途中で塞がれているのです。
これだけではどういう効果があるのか分かりづらいのでボルトを嵌めてみました。
手を添えなくてもボルトが落ちない!!
スパナの12角側からボルトをはめると、途中で塞がっている部分がストッパーの役割を果たしボルトを保持できるようになるのです。例えば入り組んだ場所でのボルトの着脱で紛失することを防ぎ、またボルトを回す時にスパナからボルトの頭が抜けてしまうのも防ぐので安定した作業ができるようになります。
またスパナの6角側にはスナップオンのフランクドライブのような溝が付けられてあり、トルクの伝達を向上してあるので固く締まったボルト外しにも有効になっています。
今回はスパナ部分にフィーチャーしてご紹介しましたが、反対側のラチェットメガネ部分と使い分けて効率の良い作業を目指しJORKERラチェットメガネを使ってみて下さい!
まとめ
・スパナを12角形状にすることで振り幅を抑えた作業が可能になっています。
・スパナにボルトのストッパー機能が追加されたことで、ボルトの脱落防止、ボルト回しの安定向上効果があります。
この記事を書いたスタッフ
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中村 紘平(なかむら こうへい) 所属:通信販売部 経歴:2010年ファクトリーギア入社。長年店舗勤務でしたが昨春から通販業務やコンテンツマーケティングにも携わっています。只今東京でライブハウス巡り真っ最中。たまに遠征もします。 好きな工具ブランド:DEEN KNIPEX |