NEWS 2016.4.13
Wihaのプライヤー。ダイナミックジョイントの真相POSTED BY 藤原 尚
毎朝飲んでいる缶コーヒーのパッケージがコールド専用缶に変わっていました。
こんなところでも、春を感じています。
こんばんは、フジワラです!
さて!大変お待たせいたしました!
以前から大人の事情で、、、と引っ張っておりました、Wihaのダイナミックジョイントの後半を書きたいと思います。
ダイナミックジョイントってなんだっけ?
少し時間が経ってしまったので、軽く復習を〜
ダイナミックジョイントはジョイント部の厚みを6:4にすることによって切断するときの力が
一般的なプライヤーに比べて40%も軽い力で切断することができるという構造でした。
ここまで覚えて頂いていたでしょうか?
なんで6:4のジョイント部がいいのか?
はい、これです。ずっともったいぶっていたダイナミックジョイントの真相です。
プライヤー類で何かを切断したりつかんだりするときには、てこの作用が働きます。
そのてこの作用をうまく使うことで切断能力などを大きく向上させることができます。
てこの作用をうまく使ったニッパーがすでにKNIPEXから出ています。
簡単に図を描いてみました。
右が一般的なニッパーで左がてこの作用をうまく使ったツインフォースニッパーです。
てこの作用は作用点が支点に近づくほど作用点に大きな力がかかり、
力点が支点から離れるほど作用点に大きく力がかかります。
KNIPEXのツインフォースニッパーは特殊なジョイントを採用することで支点を作用点に極限まで
近づけ、同じ長さのニッパーよりも最大で50%軽い力で切断することができます。
KNIPEXのツインフォースニッパーの場合、支点を図で言う縦方向に移動させ、作用点に近づけました。
それではWihaのダイナミックジョイントではどうでしょうか。
この図は正面からではなく、真横から見た図です。
わかりますでしょうか。
Wihaのダイナミックジョイントはジョイント部のそれぞれの厚みを変え、支点をジョイントの中心から
よりカッターに近いとこへ持ってきたんです。
図で言うと横方向に支点を移動させたんです。
また、支点と作用点を一直線上に近づけることによって、ジョイント部へかかるねじれ方向への力を
抑制して、パワーロスをより少なくすることを実現しました。
これらによって切断するときの力が40%も少ない力で切れちゃうというわけです。
切断能力の向上だけではない?!
ダイナミックジョイントの利点は切断能力をアップさせることだけではありません。
耐久性アップにも期待できます!
先ほども言った、ジョイント部にかかる”ねじれ方向への力の抑制”。
ねじれ方向への力が何千回と繰り返されると、ジョイント部に少しづつガタが生じてしまいます。
ジョイントにガタが出てしまうとうまく刃が噛み合わなくなってしまい、切断能力の低下につながるというわけです。
Wihaの独自の試験によると、2mmのワイヤーを1,000回切った後でも最高のパフォーマンスを発揮出来るという結果が出ています。
最初の切れ味をより長く維持することができるということです。
いかがでしょうか?!
工具ってめちゃくちゃ面白いですね!!
また、何か面白い工具があったらご紹介していきますね〜!
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