店舗ブログBRAND(メーカー) 2018.9.2
障害物を避けて使えるコンビネーションレンチPOSTED BY 斉藤
障害物があって普通のコンビネーションレンチのメガネ部で抑えにくいとき、
煩わしさを感じながら作業されている方や、
角度のついたメガネレンチに切り替えて作業されている方にオススメしたいのが、
メガネ部に角度のついたコンビネーションレンチです。
本日は店頭で在庫している、
1)スタビレー ロングコンビネーションレンチ14シリーズ
2)DEEN DIN型コンビネーションレンチ
について紹介させて頂きます。
スタビレー ロングコンビネーションレンチ14シリーズ
スタビレー社の中では「ロング」扱いですが、
一般的なコンビネーションレンチと同じぐらいの長さです。
メガネ部オフセット10°で障害物を避けて使用することができます。
ロゴマークにレンチを採用する程レンチには自信のあるメーカーです。
独特な手触りのサンドブラストによる梨地フィニッシュに、
剛性を確保すると共に軽量化を実現している独自のI型ボディ、
スパナ部は大きなトルクを掛けたときに口が開いてしまうのを防止するために
トルクの集中する支点が柄の部分にくるように設計されているなど、
スタビレー独自のこだわりを持ったレンチです。
(左:スタビレー/右:DEEN)
ラインナップは、
6mm~22mmまで1mm刻み、
24mm,27mm,30mm,32mm,34mm,36mm,41mm
と大きなサイズまで製造されております。
DEEN DIN型コンビネーションレンチ
こちらも通常のコンビネーションと比較してみると、
まず一番ハッキリ分かる違いが、メガネ部の角度です。
(手前:DIN型コンビネーションレンチ/奥:通常のコンビネーションレンチ)
角度は先程のスタビレーのオフセット10℃と比較するとDEENはオフセット75°とより大きくつけられています。
(手前:スタビレー/奥:DEEN)
実はこのメガネ部の立ち上がり角度が、
ヨーロッパはドイツの工業規格DINに準じた工具になります。
(ちなみに日本だとJIS、アメリカだとANSIが工業規格になります。)
そのため先程紹介したスタビレーなど、
主にヨーロッパの工具メーカーで同じような立ち上がり角度のメガネレンチがラインナップされており、
その形状から障害物を避けて使用できるとオートモーティブや産業機械系のメカニックさんに好評です。
そのメガネ部をそのままにコンビネーションレンチを作れないかと
DEENで企画・開発がスタートし何度も試作を重ねて誕生しました。
6mmから19mmまでの1mm刻みでラインナップされており、
9mmなど珍しい欧州サイズのネジにも対応しています。
DEENのDIN型コンビネーションレンチは光り輝くミラーフィニッシュ。
メガネ部の立ち上がり角度こそヨーロッパ的ですが、
仕上げはどちらかというとアメリカ寄りの日本工具メーカーのレンチです。
また、全体的に細身でシャープなデザインになっています。
レンチ自体が薄いため、通常のスパナでは入らないような隙間でも使用可能です。
先程のスタビレーと比較するとDEENの方が薄く作られています。
まとめ
今回紹介させて頂いたのは、
スタビレー ロングコンビネーションレンチ14シリーズと、
DEEN DIN型コンビネーションレンチでした。
どちらもメガネ部に角度が付いており、障害物をさけて使用できるコンビネーションレンチですが、
梨地フィニッシュで独自のI型ボディやスパナ部の角度にこだわりをもったスタビレー、
ミラーフィニッシュでめがね部の立ち上がり角度が大きく全体的に薄く作られているDEENというように、
それぞれ特徴がある上、サイズの種類や価格にも違いがあります。
梨地フィニッシュのメッキの剥がれにくさや剛性を重要視するのであればスタビレー、
メガネ部の立ち上がり角度や全体的な薄さをより重視するのであればDEENをオススメしますが、
レンチは使用される頻度が高い工具かと思いますので、
実際に店頭で手に取ってみて質感を確かめてから選ぶと良いのではないかと思います。
この記事を書いたスタッフ
斉藤 和也(さいとう かずや) 所属:なんば店 経歴:2016年ファクトリーギア入社。柏店→なんば店 好きな工具ブランド:DEEN Twitter:斉藤和也@上質工具屋 ID:@3110kazuy |