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ファクトリーギア

BLOG 今旬な工具の話題をお届けします

NEWSBRAND(メーカー) 2016.3.18

叩けるピックツール

POSTED BY 足立

突如九州での生活も残り僅かとなり、

もうすぐ「通りもんキャラ」を失ってしまうとビクビクしています。

こんにちは。博多店の足立です。

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九州にいるうちにどうしてもやっておきたい事第1位がバイクでの九州一周です。

予定では、福岡をスタートして、大分を通り、東九州自動車道で南下して宮崎へ。

そこで1泊して、次の日は九州の最南端である佐多岬へ行き、桜島を経て熊本あたりでさらに1泊。

天草からフェリーで長崎へ渡り、気力があれば平戸へ行って戻ってくるという2泊3日の旅。

usui店長とシマサキ姉さんが果たして3連休を許してくれるかどうか。

そして、自分にこれを実現させるだけの体力があるのかどうか。

まずは眠っていたバイクのバッテリーとオイル交換からスタートしたいと思います。

 

本日はかなり珍しい工具をご紹介いたします。

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MATCO PSG4 ヘビーデューティーピックツール4本セット

 

SNAP-ON、MACと並ぶアメリカの3大工具ブランドとして有名なMATCO。

本日はそのピックツールをご紹介。

MATCOの工具というだけでもかなり珍しいのですが、

ピックツールとなると国内では全く出回っておらず、

持っている人はおろか見たことある人もほとんどいないレアな工具です。

それでは、MATCOのピックツールの特徴を見てきたいと思います。

特徴① 大きさ

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まず目に付くのがその大きさです。通常のピックツール(写真下)と比べると3倍以上の大きさ。

ピックツールをこの大きさで出すあたりがアメリカブランドらしいですよね。

私自身も初めたときはかなりの衝撃でした。

工具の名前にヘビーデューティー(高耐久性)と書いてあるだけあって、

グリップ、ブレード共に太くしっかりとしたつくりになっています。

特徴② 叩ける?

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そしてこのピックツール最大の特徴といっても過言ではないのが、

「貫通タイプ」であることです。

世界中に数えきれないほどの工具ブランドがありますが、貫通タイプのピックツールはかなりレア。

なぜレアなのか?

それは、用途や形状を考えると貫通であることのメリットがあまり多くないからだと思います。

ストレートタイプはともかく、オフセットタイプは叩いても力がかからないですよね。

それでも叩くというハードな作業に耐えられるよう、高品質な鋼を材料として適切な熱処理が施されており、

しなりなどを抑え叩かなくても快適な作業性を実現させてくれます。

持っていても叩くことは少ないかもしれませんが、

個人的にはなんだか「男のロマン」のようなものを感じますね。

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グリップ力・作業性・耐久性を高める為に2種類の材質を使い、

親指のかかるポイントに窪みがついているなど、

ドライバー専門メーカーのようなグリップへの細かなコダワリも非常におすすめ。

スナップオンよりも少しグリップが小さいのも、我々日本人にはありがたいポイントです。

用途は?

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ここまで大きくて丈夫なピックツールですので、

通常のピックツールのように小さなOリングを外したりといった用途ではなく、

固着したホール外しやオイルシールを外すといったこじり作業に適していると思います。

異なる4種類の角度がセットになっているため、

様々な場面で活躍してくれる工具だと思います。

 

以上、

「MATCO」、「貫通」、「ヘビーデューティー」、「かなりレア?」

といった工具好きにはたまらない要素がたくさん詰まった工具のご紹介でした。

 

最後に、撮影にご協力いただいた長崎のN様。

この度はブログのご協力いただき、

そしてこのような珍しい工具を私たちに見る機会を与えていただいたこと、

スタッフ一同心より感謝しております。ありがとうございました。