店舗ブログBRAND(メーカー) 2018.4.24
トルク管理の方法(法人営業部の仕事その3)POSTED BY あづま
お客様から法人営業部の仕事って何しているの?と聞かれる事が多いので、少しずつ紹介していきます。
その3の今日は、トルク管理の方法(トルクレンチの選び方、用途にあったおすすめのトルクレンチ)について紹介です。
様々なトルク管理の要望
――――業界ごとに違うトルク管理相談――――
- メーカー系の問い合わせ
自社の商品を取り扱っている販売店への販売マニュアル作成の為に
自社の製品のメンテナンスのマニュアル作成の為に - 製造工場系の問い合わせ
ISO取得に必要なトルク管理体制づくりの為に
製造の最終工程でのネジのトルク管理をする為に - 設置・メンテナンス系の問い合わせ
ユーザー先での設置やメンテナンスの社内体制づくりの為に
トルク管理体制を整えることによる他社との差別化の為に - クラウドシステムとの連携
オペレーションシステムなどとの連携の為に
法人営業部やコンセプトスタジオTOKYOの店頭で上記のような相談をいただきますが、法人営業部ではご要望に合わせたご提案をしております。それぞれにベストな管理方法があるので、下記の記事がヒントになれば幸いです。
実現したい内容に合わせた商品選定
――――トルクレンチがベストとは限らない――――
例えば非常に小さい値のトルク管理の場合、トルクレンチよりもトルクドライバーの方が良い場合が多々あります。実現したい内容を確定していく為に、次の順序で考えていくことが大切です。
- 何Nmの締め付けトルクを管理するか
- 締め付けるネジをどうやって締めるか
- 1,2の内容からどんなトルク管理方法にするか
を考えていきます。
1、何Nmの締め付けトルクを管理するか
ここで気をつけるのは単位です。NmとcNmという単位の違いです。
ご存知の方も多いと思いますが、どちらも同じトルクの単位です。
1Nm=100cNm
なので、mとcmの表記の違いと思っていただければ大丈夫です。
この単位の違いを把握した上で、どのくらいの締め付けトルクを管理したいのかを確認します。
2、締め付けるネジをどうやって締めるか
3のトルク管理方法を決める上で、どんな工具を使ってネジを締め付けるかということが大事になってきます。例えば、ネジがアクセスしやすい場所にあってどんなものでも締め付けることが可能な場合もあれば、様々なパーツなどの干渉があり、何かを組み合わせないと難しい場合があります。
締め付けたいネジがどんな場所にあり、どういうアクセス方法で締め付けることが可能そうかということを確認します。
3、どんなトルク管理方法にするか
トルクレンチが主流ですが、一口にトルクレンチといっても種類がたくさんあります。また、トルクドライバーの方が良かったり、場合によってはトルクリミット付きの電動工具の方が良かったりすることもあります。管理方法としては下記のいずれかで管理することになります。
- トルクレンチ(ダイヤル)
- トルクレンチ(プレセット)
- トルクレンチ(デジタル)
- トルクレンチ(ヘッド交換タイプ)
- トルクレンチ(データ出力)
- トルクレンチ(単能)
- トルクドライバー
- トルクリミット付き電動工具
トルクレンチ(ダイヤル) 東日など
特長:測定しながら今何Nm締め付けているかが見えるので、何Nmかわからないがある一定のところで締め付け作業をマニュアル化したい方にはおすすめです。
トルクレンチ(プレセット) 東日・カノンなど
特長:ダイヤルでトルクを設定して、設定したトルクに達するとカチっという音が鳴るタイプです。トルクレンチと聞くとこのタイプを想像する方がほとんどというくらい、広く一般に使用されているトルクレンチです。
トルクレンチ(デジタル) KTC・トップなど
特長:測定しながら今何Nmかがわかること、設定した値に到達した際に音や光などで知らせてくれる機能があります。
トルクレンチ(ヘッド交換) DEENなど
特長:ヘッドが交換でき、ラチェット機構付きのヘッド以外にも、スパナ型のヘッドや、メガネ型のヘッドなどが使用できます。トルクレンチ+ソケットでアクセスできないような狭小部分での締め付けをする方におすすめです。
トルクレンチ(データ出力) KTCなど
特長:測定した数値をパソコンなどへ送信できたり、無線Wi-fiやBluetoothを利用してタブレットなどの機器へ飛ばすことができます。測定したデータをとりまとめたり、データをその後に活用していくという方にはおすすめです。
トルクレンチ(単能) 東日など
特長:設定したトルクのみを測定できるトルクレンチ。同一のボルトを同一のトルクで測定する作業をされる方にはお奨めです。
トルクドライバー 東日など
特長:比較的小さいトルク(cNm単位で表記されているもの)を管理するのに適したトルクレンチ。小さいトルク管理をされる方にお奨めです。
トルクリミット付き電動工具 パナソニックなど(法人営業部取り扱い工具)
特長:設定したトルクに達するとそれ以上トルクがかからなくなる電動工具です。大量に同じトルクでネジを締める方にお奨めです。
※こちらの商品は法人への提供商品となりますが、少量でもご検討されている方・ご興味のある方は法人営業部までお問い合わせください。
一口にトルク管理といっても、様々シチュエーションがあり、様々なトルク測定方法があるので、それぞれの法人様ごとにご要望や作業内容をお聞きし、ベストな提案をさせていただいております。
ご要望に応じて御社向け工具セットの開発も可能ですので、お気軽にご相談ください。
ファクトリーギアだから出来る事があります
――――店舗販売の経験が生きる――――
上質な工具を長年にわたり店舗で販売し続けてきた我々は、現場の皆様のお声を直に聴いて参りました。
その経験を活かして、企業様へ最適な提案が可能です。
• 既に多くの企業様へ導入の実績がございます。
• 現場の皆様方と協議の上世界中の上質工具からもっとも最適なご提案ができます。
• 全国のファクトリーギア各店舗が一体になり商品選定から納品まで更にはアフターフォローまで万全の体制でサポート致します。
詳細はお近くのファクトリーギア各店、法人営業部までお問い合わせください!
この記事を書いたスタッフ
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東 健太(あづま けんた) 所属:法人営業部 経歴:2006年ファクトリーギア入社。入社後すぐ札幌に配属、ロジスティックセンターを経験したのち、さいたま店、なんば店、博多店のオープンに携わる。2011年10月より法人営業部の立ち上げから携わり、現在に至る。 好きな工具ブランド:PB、DEEN Twitter:東健太@工具屋ケンちゃん ID:@azumakenta |