BRAND(メーカー) 2017.8.15
PBとWERAのドライバー、どっちがいいの?POSTED BY いえむ~
こんにちは。柏店より、最近(以前と比較して)髪を伸ばしているいえむ~です。
今日するのはドライバーの話。
ファクトリーギアでは様々なメーカーのドライバーを取り扱っていますが、
その中でも一、二を争う人気があるのが「PB SWISTOOLS」と「WERA」のドライバー。
私達スタッフはどちらも「とてもいいですよ!」と店頭でもオススメしているのですが、
やっぱり気になるのは「結局どっちがいいの?!」という話。
今日はそんな疑問を解消するためにも、両社の代表的なドライバーである、
WERAの「Kraftform Plus」と、PBの「スイスグリップ」のプラスドライバーを徹底比較していきたいと思います。
①先端
まずは先端から見ていきましょう。
先端が特徴的なのは、やはりWERA。
「レーザーチップ」と言う加工が施されており、ギザギザになっています。
この加工によって、先端がネジに食いつき、ネジが舐めにくくなります。
舐めにくいことで結果的に、ドライバーを押し付ける必要がなくなるため、より少ない力でネジを回すことができるようになります。
しかし、この「レーザーチップ加工」は、使用している内に消耗してしまうのでそこは注意が必要です。
PBのドライバーの先端には、WERAのような特殊な加工がされていません。
しかし、先端の精度が優れているため、WERAほどではないですがしっかりとネジに食いつきます。
また硬度も高いため、摩耗も少ないと言えます。
使い始めの食いつきの良さを重視する方はWERA、長期に渡って安定した性能を求める方はPBが良いと言えるでしょう。
②シャンク(軸)
グリップから伸びる、ドライバーの軸部分を「シャンク」と言います。
WERAのシャンクは硬めの素材でできているため、ネジにまっすぐ先端がフィットした時の、トルクの伝達効率に優れています。
一方PBのシャンクは粘りのある、比較的柔らかめの素材になっており、しなりのある使用感です。
しなることによって、先端がぴったりネジに噛み合った状態のまま回すことができるという研究結果もあります。
トルクフルに使いたい方はWERAが、しなやかな使用感を求める方はPBがより最適です。
③グリップ
最後に比較するのはグリップです。
WERAのグリップは見るからに特徴的なデザインをしていますね。
形状は、人間が粘土を握った時にできる形をベースに設計されており、
手にしっかりフィットし力を掛けやすくなっています。
また握り方を変えて早回しする時も、出っ張っている部分が指に引っかかり回しやすいです。
黒色の部分は固い素材、緑色の部分は柔らかい素材でできており、トルクの伝達効率と握り心地を両立しています。
PBの「スイスグリップ」は、WERAと比較すると柔らかく手になじむ質感になっています。
グリップの内部は頑丈なポリプロピレン、手に触れる外側はソフトでグリップ力の優れるサントプレンという素材でできています。
前述のしなりがあるシャンクと相まって、PBのスイスグリップは長時間使っても非常に疲れにくいという特徴があります。
で、どっちがいいんだー?!
以上、WERAとPBのドライバーを、頭からつま先まで見てきましたが、いかがでしょうか。
タイトルの通り、「どっちがいいの?」という話なのですが・・・
すみません、スタッフとしても、1人の人間としても、「こっちです!」という断定はできません!
どちらも高品質で魅力的なドライバーである、というのはもちろんなのですが、
何より、人の手の形やドライバーの回し方、実際握った時の好みは十人十色。
どっちがいいかは、人によって変わってくるんです。
なので、こっちだ!という答えを出せないのは申し訳ないのですが、
「あなたにとっての一番のドライバー」を選ぶ手伝いをさせていただければ、工具屋としては幸いです!
なので、まとめるならば、
・バツグンに食いつきがよくて、硬くてパワフルな使い味を求める方はWERA
・高精度で、粘り強く優しい、手に吸い付くような使い味を求める方はPB
とでも言えますでしょうか。
ぜひ今回の記事を、ドライバー選びの参考にしてみて下さい!