2021.2.18
ドアヒンジレンチのクセ!POSTED BY ジャンプマン
こんにちは。なんば店のジャンプマンです!
今回は「大クセ」工具についてご紹介します!
目次
①クセのある工具はまだまだある
②この角度はここにジャストフィット
③仲間もみんなクセ者です
クセのある工具はまだまだある
FGTVの「クセが強い工具【FGTV vol.285】」を御覧頂きましたでしょうか?
あえて真っすぐにはアクセスしない(できない)時の工具って色々あるんですよね。
いずれも一般的な形状ではアクセスできないネジや部品にアクセスするために工具メーカーさんが研究を重ねて作り上げているわけですが、そういえばお店で日頃目にする、
SST(自動車専用工具)も結構クセが強いですよね。
それも当然で、一筋縄ではいかない入り組んだ先のボルトナットを効率よく回すことができるように独自の進化をしているわけです。
そんなSSTのなかで見た目が分かりやすく「大クセじゃ!」と言いたくなるメガネレンチがあります。
この角度はここにジャストフィット
そのひとつがこちらのドアヒンジレンチです。
KTC ドアヒンジレンチ(12mm) DMZ-12
ファクトリーギア販売価格 3,687円(税込)
オンラインストアページはこちら
※予告なく価格等が変更される場合がございます。
みてくださいこの曲がり方!
実際どれくらいネジを保持できるのかを確かめてみました。「S字めがねレンチ」という工具も存在しますが、ドアヒンジレンチはSを超えてもはやZ字と言っていいくらいにクランクしています。
そのうえでメガネ部分から15度に立ち上がっているので、この工具は3次元的に曲がっており相当なクセではないでしょうか。
メガネレンチは名称の通り、自動車のドア取付ボルトを回すために作られた工具です。
ドア周りも狭いスペースの中に様々なパーツが障害物のように存在するので一般的なスパナ・メガネレンチではアクセスしづらいのですが、それらを避けてボルトを回せるようにこの深いアングル(80度)に曲がっているのです。
またこのアングルを左右のドアに適用できるように、両側が同じサイズで点対称のZ型めがねレンチになっているわけです。
細かい部分ですが、KTCのスタンダードなめがねレンチに比べ、めがね部分の高さも若干薄くアクセス性を意識しているのも専用工具らしいですよね。
サイズ設定は12mm、13mm、14mmの3サイズあります。これは自動車メーカーによってドアヒンジ用のボルトのサイズが大きくこの3タイプに分かれていて、
DMZ-12:トヨタ、日産、三菱、ホンダ、マツダ、スバル、ダイハツ車
出典:https://ktc.jp/catalog/index-category/category-list/dmz-12__14
DMZ-13:近年の日産車など(軽自動車を除く)
DMZ-14:トヨタ、ダイハツ、三菱車
それぞれ対象となる自動車メーカーに合わせて選んでください。
あくまで自動車専用工具として作られているのでまずはドア周りの整備作業でお困りのメカニックさんにチェックしていただきたいのと、他の業種の方で「使えそうだな!」と思う方はぜひチェックしていただきたいです。
もみんなクセ者です
ちなみに、ドアヒンジレンチは他メーカーでも販売されているのですが、
Ko-ken ドアヒンジレンチセット YK1210
ファクトリーギア販売価格 14,355円(税抜き)
※予告なく価格等が変更される場合がございます。
Ko-ken製のドアヒンジレンチは、本体がぐにゃりと曲がっているうえに、輸入車のドアヒンジ部分のボルトに使われているトルクスやトリプルスクエアにも対応したアダプターに換装できるという、なかなかの「クセ者」です。
こちらもぜひチェックしておいてください。
まとめ
・クセ者工具の楽園、SSTには特殊な作業環境に合わせたクセのある工具が豊富です。
・ドアヒンジ周りの入り組んだ場所でも効率よくボルトを回すことができる「ドアヒンジレンチ」はZ型に変形したクセのある工具です。
・使用したい車種に合わせてサイズやアダプターで変更できるKo-ken製を選んでみてください。