★工具屋てっちゃんの工具ブログ!

工具は、使いやすさや機能を追求した芸術品!そんな大好きな工具のことから 日々の出来事や感じた事を書いてます!!

廃業と倒産は違うんです!

   

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こんにちは、工具屋てっちゃんです。

僕はこう見えても、もう50歳になります・・・。
子供の頃に比べると、街の様子、自分の身の回りの環境も大きく変わったとしみじみ思います。

知っている人は知っていると思いますが、僕は祖父が創業した工具屋の息子で、父の代には、僕も数年経営に関わっておりましたが、その会社は倒産しました。会社のあった土地は切り売りされて住宅街になっています。もう10年以上前の話です・・・それでもそんな昔の話でもないですね。

僕の父の会社は、廃業ではありません、倒産です。

僕がもうやめようと父を説得し、そして、取引先へ月末の手形が落とせないので会社整理に入りますと、その債権者集会を行う旨のFAXを夜中に流しました。

 

IMG_7271父の会社の思い出の品はこれだけ・・・

 

僕は、父の会社に入ると同時に資金繰りの厳しい父の会社の資金繰りで各銀行と交渉をし色々とやってきましたが、僕の力不足やいろんなことがあり、倒産の道を僕が選びました。
先日、僕が子供の頃からお世話になっていた、料理屋さんやパン屋さんが廃業すると耳にしました。
数年前には、特色のある工具メーカーさんが廃業するなどのニュースもありました。50年も生きていると環境も大きく変わるんんだな〜と思いながらも、そんなお店や会社を悪く言わないでほしいな〜と思います。
だって、廃業と倒産は違うから!
会社が閉じると、「あそこ潰れたんだよね〜」とか「あこそこ飛んじゃったんだよね」とかよく知りもせずに簡単に言わないでほしい。僕の父の会社は倒産で多くの人に迷惑をかけてきたので、何と言われようがいいです。

でも、廃業できる会社は、倒産ではないのです。
債権者に迷惑をかけずに会社を閉じることができるのは、健全な経営をしているからで、それでも何らかの理由で、お店や会社を閉じるのです。

社員への退職金も払えて、仕入先への支払いも、お店や会社を運営するために銀行から借りていた運転資金を全額返済できる、もしくは借金がないから廃業できるのです。
それに、お世話になったお客さんにちゃんとお別れを言ってお店や会社を閉じようとするのは本当に立派だと思う。
倒産する多くの会社は、いつか何とかなるとお金を借りて会社を回して、どうにもならなくなって、ある日突然会社を閉じる、そうやって倒産するというのがほとんどです。
社員や家族をはじめお客さん、仕入先、銀行など多くの人に迷惑をかけての倒産です。
会社を続けたくてもできなくて会社が存続できなくなるのです。

でも廃業は違います。先々を考えて、お店や会社を閉じると決断することはとても立派だと僕は思います。
そんな経験をしたことがある人は少ないと思いますが、それでもお店や会社を閉じるのは、とても辛いことだと思います。
会社の目的は「存続し続けること」ですからね。
でも、それを閉めるということは断腸の思いで決めたことだと思います。

 

歴史や思い出のあるお店や会社を閉じるのは本当に辛い、でも廃業できるのは、立派だし、まだ仕合わせです。
倒産はもっと辛いですから・・・その後の債権者との交渉の日々がありますからね・・・。
僕もあんな経験は二度としたくないです。

 

今、後継の問題や経済の仕組みや環境が大きく変わり、廃業を選ぶお店や会社もあります、でも廃業と倒産は違うので、廃業する道を選んだ人たちの気持ちを尊重して、今後を応援する気持ちを持って、そして、閉店まで応援し続けたいなと思います。
最近、いろんな話を聞いたり、自分の住む街並みを見ていてそんなことを思いました。

あのパン屋さんにも料理屋さんにも行ってこよっと。

 

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澤山 哲也
工具屋に生まれ小さい頃から工具に囲まれて育ち、父の会社を手伝ってる時にお客さんと接する楽しさ、工具を使う人の環境に興味を持つ、当時のモーターショーで見たsnap-onの工具の美しさと迫力に衝撃を受けて、こんなカッコイイ工具を販売したいとファクトリーギアのFC店として豊橋店をオープンし、現在は全国13店舗、海外4店舗で上質工具を販売するファクトリーギアの社員として豊橋店店長兼西日本エリアマネージャーを勤めています

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